作業・施工内容

後方排気給湯器は、排気を本体の背面から直接外へ逃がす構造のため、設置場所に十分な排気スペースが確保できることが前提となります。例えば、戸建て住宅の外壁設置や、ベランダの外向き壁など、背面に開放空間がある環境に適しています。パイプスペースや三方を囲まれた場所には不向きで、排気がこもるリスクがあるため設置できません。また、既設が後方排気タイプであっても、周囲の環境や建物規約の変更などで、前方排気や側方排気に変更が必要になるケースもあります。設置前には必ず現場状況を確認し、必要に応じて排気カバーや排気延長部材などを併用して、排気経路を確保することが重要です。誤った設置は一酸化炭素中毒など重大事故につながる危険性があるため、専門業者による適切な判断と施工を行うことが、安全・安心に使用するためのポイントとなります。