作業・施工内容

据え置き型給湯器は床に設置されるため、狭いスペースでの交換作業ではいくつかの重要なポイントがあります。まず、本体サイズと搬入経路の確認が必須です。既存の給湯器よりも高さや奥行きが大きい機種を選ぶと、狭いスペースでは設置できない可能性があります。また、マンションのパイプスペースや戸建ての狭い裏側などでは、給湯器本体を搬入するための通路幅が確保できているかを確認する必要があります。

次に、排気方式と距離です。据え置き型のエコジョーズの場合、排気口からの距離確保（前方30cm以上など）が必要で、壁や植栽に近すぎると不完全燃焼や結露の水垂れによるサビの原因になります。さらに、排気の流れが隣家の窓や通路に向かないよう配置にも注意します。

配管の取り回しもポイントです。狭い場所では既存配管の劣化があっても作業スペースがないと交換が難しいため、事前に配管の位置や劣化状況を確認しておくことが大切です。また、床面が不安定な場合は架台の調整・水平出しが必要になります。傾いていると本体内部に負荷がかかり故障の原因になります。

さらに、ドレン排水が必要かどうかも確認しましょう。エコジョーズは必ずドレン排水の処理が必要なため、排水用の経路が確保できない場合、追加工事や専用タンク設置が必要となります。

最後に、作業スペースと安全確保です。作業員が体を入れて作業できるスペースがなければ工事自体ができないケースもあります。特に狭いパイプスペースでは、採寸・写真確認を事前に行うとスムーズです。

これらを事前に把握しておくことで、狭いスペースでも安全かつ確実に据え置き給湯器を交換できます。事前の現地調査を依頼し、適切な機種選定と配管・排気の確認を行うことが最も重要です。