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給湯器を空焚きしてしまったら?緊急時の対処法と危険性について解説

給湯器が設置してあるお風呂場

 

最近の給湯器は安全に配慮されていますが、万が一の備えとして、空焚きについて正しく理解しておく必要があります。本記事では、給湯器で空焚きが発生した場合の危険性と、適切な対処法について解説します。安心して給湯器が使用できるよう、正しい知識を持ち、万が一の時は迅速に対応できるように準備しておきましょう。

この記事を読むための時間:3分

給湯器で空焚きする危険性

空焚きとは、浴槽や給湯器の中に水が十分に入っていない状態で、加熱し続けることを指します。この状態が続くと給湯器自体に大きなダメージを与えるだけでなく、安全面においても重大な危険性が伴うことがあります。ここでは、給湯器で空焚きが発生した際の危険性についてご紹介します。特に賃貸物件の給湯設備がバランス釜である場合、空焚きが起こりやすいため十分に気をつけてください。

給湯器が故障しやすくなる

空焚きが発生すると、給湯器内部の部品に過度な熱が加わるため、損傷や変形を引き起こし、故障の原因になります。特に熱交換器などの重要な部分が熱の影響を受けると、給湯器全体の機能に支障をきたす可能性が高まるので、気をつけなければなりません。

浴槽が傷みやすくなる

空焚きの状態が長時間続くと、熱が浴槽にまで伝わり傷みやすくなります。浴槽が過度に熱せられると、素材が変質しひび割れが起こったり、溶けて歪んだりするおそれがあるので注意しましょう。

火災になる可能性がある

給湯器の空焚きが原因で起こる危険性の中でも、特に怖いのが火災です。何らかの理由により安全装置が作動しなかった場合、空焚きにより加熱された部品が、周囲の燃えやすい素材と接触することで火災が発生します。

給湯器で空焚きしてしまった時の対処法

給湯器で空焚きが発生したら、設備が故障するだけでなく、最悪の場合火災にまで発展するおそれがあるため、迅速に対処しなければなりません。ここでは、空焚きしてしまった時の対処法についてご紹介します。重大なトラブルを引き起こさないようにするには、どのように行動すべきかを予め把握しておくことが重要です。

窓を開ける

給湯器で空焚きが発生した場合、すぐにスイッチを切り、窓を開けて換気を行いましょう。十分な酸素がないまま空焚きが続くと、酸欠や一酸化炭素中毒の危険性が生じます。そのため、窓を開けて新鮮な空気を取り入れ、室内の空気を循環さることが重要です。ただし、換気扇や扇風機を使用して空気を循環させようとすると、火災が発生するおそれがあるので注意してください。

ガスの元栓を閉める

換気している間に、家中の火を止めてガスの元栓を閉めてください。元栓を閉めることで、ガスの供給が遮断され、火災やガス漏れのリスクが軽減できます。

業者に報告する

給湯器の空焚きは、給湯器や浴槽に深刻な被害を与える可能性があります。そのため、空焚き後に再点火する際は、慎重にならなければなりません。もし、給湯器からの異臭や浴槽の変形に気付いたら、業者に修理を依頼しましょう。大きなトラブルを防ぐためにも、自己判断をせず、専門のスタッフに相談してください。

大きなトラブルを起こさないように、空焚きの危険性を理解しよう

今回は、給湯器で空焚きが発生した場合の危険性と、適切な対処法について紹介しました。空焚きが起こると、給湯器や浴槽などの設備に損傷が生じる他、火災やガス漏れにつながる危険性が高まります。

 

大きなトラブルを起こさないようにするには、空焚きの危険性を理解した上で、発見時には迅速に対処することが重要です。窓を開けてガスの元栓を閉め、安全な場所に避難した後に専門の業者に報告してください。本記事を参考に、給湯器の空焚きによる被害を最小限に抑えましょう。

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