給湯器のお湯が出ない場合は、故障したかもしれないと慌てる前に、お湯が沸かない原因を探ってみましょう。お湯が沸かない原因には給湯器の故障以外にも、ガスや電気、水道などの問題があります。自分で直せる対処法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間：3分

給湯器のお湯が沸かない原因と対処法

給湯器のお湯が沸かないときに考えられる原因とそれに対する対処法は以下の8つです。それぞれ詳しく解説していきます。また自分で原因を解決できるものもありますので、参考にしてください。

給湯器のリモコン操作・設定のミス

給湯器の電源が入っていない、設定温度が何らかの原因で低く設定されているなどの理由で、お湯が出ないことがあります。

リモコンの電源が入っているか確認し、エラーコードが出ていないかも一緒にチェックしましょう。エラーコードが表示されている場合には、取扱説明書やメーカーのホームページで、エラーの対処について確認してください。

給湯器・配管の凍結

給湯器内部や配管が凍結している場合、水が供給されないのでお湯が沸きません。給湯器が凍結してしまっている場合には、無理に温めて溶かさず、自然に解凍されるのを待ちましょう。配管にお湯をかけたり、ドライヤーで温めたりしないでください。給湯器の内部が結露してカビやぬめりの原因になり、給湯器が故障するおそれがあります。

また、冬場など外気温が低い時期には、配管の凍結防止ヒーターを作動させておくために、夜間も給湯器の電源を入れたままにしておくのがおすすめです。

安全装置による遮断

給湯器には、ガス漏れや地震の揺れを検知して、自動で装置が停止する安全装置がついています。地震や台風が発生した際は、実際にガス漏れを起こしている可能性もあるので、給湯器の使用をやめ、窓を開けて換気してください。また、安全装置が作動しているときには、ガスコンロも使えなくなるので、給湯器以外のガス機器が使えるか確認しましょう。

安全装置による遮断を解除するには、給湯器を「リセット」する必要があります。リセットの方法は以下の2つです。

リモコンでのリセット

リモコンの運転スイッチを切り、再度入れると解除されます。詳しくは取扱説明書をご確認ください。

給湯器本体の電源を入れ直す

リモコンがない場合や、リモコンではリセットできない際には、給湯器本体の電源プラグを入れ直してみましょう。コンセントの周りが濡れている際は感電の危険があるので注意が必要です。

ガスの元栓・給水栓・止水栓が閉まっている

ガスの元栓、給水栓、止水栓が閉まっていると給湯器が正常に動作しないため、お湯が沸きません。給湯器のガス栓・給水栓、水道管の元栓・止水栓が開いているか確認しましょう。また、給水栓や止水栓を開けても水が出ない場合は、断水の可能性がありますので、お住まいの地域で断水が起きていないか情報を探してみてください。

浴槽フィルターや配管の汚れや詰まり

追い焚き機能つきのお風呂では、浴槽の循環フィルターや配管に汚れが溜まっていると、詰まりを起こして、給湯器がうまく作動しません。フィルターや配管の詰まりによって、浴槽から給湯器への循環する水の量が減ってしまいます。給湯器の故障や、お湯が臭いなどのトラブルにつながる可能性があるので注意しましょう。

また、浴槽のフィルターが汚れやもので詰まっている場合には、掃除し汚れを取り除くと給湯器の不具合が解消されます。配管内の汚れは直接掃除できないので、市販の風呂釜洗浄剤を使って掃除します。配管の点検や本格的な掃除は、専門業者に相談するのがおすすめです。

電気系統のトラブル

給湯器は電気を使って動いているので、停電やブレーカーが落ちているとお湯が沸きません。電源プラグが抜けていないか、ブレーカーが下がっていないかを確認しましょう。

蛇口（水栓）の故障

給湯器には問題がなく、お湯が出ない場合には蛇口（水栓）に問題がないか確認しましょう。蛇口でお湯の温度を調節できる「サーモスタット混合水栓」の場合、温度調節ハンドルの部品の劣化や故障によって、温度調節ができなくなることがあります。

蛇口の故障は部品の交換が必要な場合が多いため、水道業者に点検を依頼し、部品の修理や交換をお願いしましょう。

給湯器の故障

経年劣化や何らかの原因で給湯器が故障している場合も、お湯を沸かせなくなります。給湯器の寿命は約10〜15年といわれています。使用年数が10年以上経っているものは、経年劣化による故障が起きている可能性が高いです。

故障している場合は専門の業者に依頼し、修理、交換を行ってください。給湯器の分解や交換は資格を持った人しか行えません。自分で分解するのは危険なので絶対にしないでください。

セルフチェックで直らない場合は専門業者に依頼しましょう

お湯が沸かない原因と具体的な対処法を紹介しました。セルフチェックが難しい場合には、業者に相談し早めに点検や修理を受けましょう。安田工務店では、ガス給湯器の交換を承っております。給湯器でお困りの際は、お気軽にご相談ください。