ガス給湯器と石油給湯器の違いは?メリット・デメリットを紹介!
給湯器は家庭生活に欠かせない設備の一つです。給湯器には、ガス給湯器と石油給湯器があり、どちらがよいか迷う方もいるでしょう。そこで本記事では、ガス給湯器と石油給湯器の違いについて詳しく解説し、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。給湯器をどちらにしたらいいか迷っている方は、本記事を参考にしてみてください。
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ガス給湯器とは
ガス給湯器は、ガスを燃料として使用する給湯システムです。ガス給湯器にはさまざまな種類があり、大きく次の4つに分類できます。
種類 |
特徴 |
給湯専用 |
キッチンの蛇口やシャワーなどにお湯を供給する。追い炊きはできない。 |
ふろ給湯器 |
給湯だけでなく、お湯はりや追い炊きができる。 |
暖房付ふろ給湯器 |
給湯やお湯はり、追い炊きに加えて床暖房などにも使える。 |
暖房専用 |
浴室乾燥機や床暖房などのみ。 |
また、従来の標準的なガス給湯器のほか、少ないガスで効率よくお湯を沸かせる「エコジョーズ給湯器」という省エネ性の高い給湯器もあります。
メリット
ガス給湯器のメリットは、給湯器本体がコンパクトで設置しやすいことと、効率的に給湯できることです。給湯器本体がコンパクトなため、狭いスペースでも設置可能です。また、ガス給湯器は瞬時にお湯を沸かせるため、お湯切れをせずに安定した給湯ができます。
デメリット
ガス給湯器のデメリットは、ランニングコストの高さです。石油給湯器に比べると、燃料費はおよそ1.5倍程度になることもあります。ただし、最近は石油の値段も上がっているため、燃料費の差は変動します。
石油給湯器とは
石油給湯器は、灯油を燃料としてお湯を供給する給湯システムです。灯油を霧状に吹き出して燃焼させたり、灯油を気化させて燃焼させたりします。石油給湯器には「貯湯式」と「水道直圧式」の2つの温め方があります。貯湯式は一度に大量のお湯を貯めるもので、水道直圧式はその都度お湯を沸かすものです。水道直圧式の場合は、貯湯タンクを用意する必要がありません。
メリット
石油給湯器のメリットは、ランニングコストが安いことです。そのため、給湯量が多い寒冷地などでは、石油給油器を選ぶ家庭が多い傾向にあります。
デメリット
石油給湯器のデメリットは、燃料費が不安定なことと、石油タンクの設置が必要なことです。石油の値段は変動しやすく、価格が高騰すればその分ランニングコストが高くなります。
また、石油給湯器の場合は、給湯器本体とは別に石油タンクを設置しなくてはいけません。石油タンクの設置はスペースをとるうえ、タンクへの灯油の補充も必要です。そのため、家の敷地が狭い場合や補充が困難な高齢者の場合は、使いにくいことがあります。
ガス給湯器と石油給湯器の違いを比較
ガス給湯器と石油給湯器を比較すると、下表のような違いがあります。
本体価格の相場 |
1ヶ月あたりの光熱費 |
|
ガス給湯器 |
10~25万円 |
5,500~7,000円(都市ガス) 7,000~10,000円(プロパンガス) |
石油給湯器 |
15~35万円 |
5,000~6,000円 |
本体価格は、ガス給湯器のほうが安い傾向にあります。ただし、価格はあくまでも目安であり、サイズ(号数)や性能によって、同じタイプでも価格が異なります。
また、省エネ性の高いガス給湯器「エコジョーズ給湯器」は、光熱費は抑えられますが、高性能なため設置費用は上記の目安よりも高額です。自治体によっては、省エネ機器の導入に対する補助金制度などを実施しているので、上手に活用すると費用を抑えられます。
それぞれの違いとメリット・デメリットを比較して選びましょう
ガス給湯器と石油給湯器には、燃料やお湯の沸かし方などに違いがあります。設置場所や初期費用、ランニングコストなどにも違いがあるため、それぞれの違いとメリット・デメリットを比較して選ぶといいでしょう。